みなさんこんにちは。

ソウルは、朝晩の気温と日中の気温の差が激しい気候が続いています。
季節の変わり目となり、体調を崩しやすい時期なので注意が必要ですね。

今回は、鏡浦台(경포대/キョンポデ)をご紹介します。
韓国江原道(강원도/カンウォンド)江陵市(강릉시/カンヌンシ)に位置しています。

鏡浦台は、鏡浦湖(경포호/キョンポホ)と呼ばれる湖を見下ろす東屋で、月見の名所でもあります。
湖沿いの丘の上に建てられています。
江陵を代表する史跡の一つです。

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ここからは、空、湖、海、杯、瞳に映る美しい5つの月が見える所といわれています。

韓国の伝統的な建物によくみられる、側面から見ると八字型になっている“八作屋根”が特徴的な大型の東屋です。
地方有形文化財第6号に指定されています。

1326年に江原道の地方長官であった朴淑貞によって初めて建てられ、
1508年に江陵府使の韓汲が現在の場所に移しました。
その後も何度かの修復を経て現在の姿になりました。
装飾の美しい荘厳な建物です。

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昔から多くの学者たちが訪れて詩を書いたり、詠をうたったといわれているだけに、
鏡浦台からは美しい景色が広がっています。

東屋の内部には、靴を脱いで入ることができます。
内部にも美しい装飾が見られます。
座ってゆっくりと景色を眺めている人がいました。
中に入ると、心地よい風が流れています。
昔の人々も同じように、この場所から美しい景色を眺めていたのですね。

内部には、江陵出身で代表的な朝鮮王朝の儒学者である栗谷李珥(ユルゴッイイ)の書いた鏡浦台賦や、
第15代高麗王の粛宗(スクチョン)が書いた詩などが飾られています。

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鏡浦台の周りは公園になっています。
公園の周りには昔の鏡浦台や周辺の絵や写真などが飾られていました。

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鏡浦湖は、海と繋がっていて、周囲4,3㎞で38万坪の広さです。
渡り鳥の飛来地としても知られています。

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湖の周りには散策道があり、サイクリングを楽しむ人々もいます。
また、湖の周りには桜並木が続き、桜の名所ともなっています。
季節を変えても違った美しさを望むことができます。

韓国へお越しの際は、豊かな自然に包まれた地方の観光地もお楽しみ下さい。