みなさんこんにちは。
 
ソウルは日中の気温が10度近くまで上がるようになってきました。
まだまだ風は冷たいですが、真冬の氷点下に比べるとだいぶ暖かさが感じられます。
 
今回は清渓川(청계천/チョンゲチョン)の東部をご紹介します。

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清渓川は、朝鮮王朝の都が築かれる以前から流れていた川といわれています。
清渓川周辺に多くの人々が住むようになり、生活排水を流す下水道となったため、
しだいに水質は汚染されていきました。
朝鮮戦争の際には、避難民が川岸に木造の仮小屋を建てて生活するようになり、
衛生上の問題がさらに深刻化していったといわれています。
その後、清渓川にコンクリートで蓋をするという事業が進められ、
さらにその上には清渓高架道路が造成されました。
時代によって、清渓川はさまざまな姿に変わっていったことが分かります。
 
約50年近く清渓川は姿を消すこととなりましたが、
2003年から2005年にかけて清渓川の復元事業が進められ、
新たな清渓川としての姿が誕生しました。
復元事業によって整備された区間の全長は、5,84kmあります。
 
清渓川の出発地点ともなる清渓広場は、オフィスビルやホテルなどが立ち並ぶ、ソウルの中心部に位置しています。
また現在の清渓広場では、季節ごとにさまざまなお祭りやイベントが開催され、注目を集めています。
 
周辺にはソウルを代表する観光名所があり、多くの外国人観光客も訪れています。
 
清渓川を散策してみると、特徴的な橋やさまざまなモニュメントが飾られていることが分かります。
今回は多くの人々が行き交うソウル中心部の清渓川ではなく、東大門よりも東部の清渓川をご紹介します。

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城東区の庇雨堂橋(ピウダンギョ)の近くには、高架道路の橋脚3本が残されています。

高架道路の撤去工事が行われた際に、3本だけが残されました。
高架道路は近代化の象徴ともいわれましたが、自然の姿は破壊されました。
残された橋脚は、清渓川の昔の姿や歴史を忘れないようにという思いが込められています。

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近くの壁一面には、絵が描かれたタイルが敷き詰められています。
これは「希望の壁」と呼ばれ、2万人もの人々が参加して、タイルに希望や願いなどが描かれています。

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こちらは「リズム壁泉」と呼ばれ、大理石の壁から水が流れます。
黒い大理石の模様は、水面を泳ぐ魚がイメージされています。
夜にはライトアップもされます

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リズム壁泉の横には、ソウル市と済州島の交流を記念して、済州島の女性像が飾られています。
橋の片側には済州島で有名な石像のトルハルバンも飾られています。

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ハートの飾りが付けられたトゥルム橋は、カップルに人気の橋となっています。
ここではプロポーズのイベントなどが行われています。

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フェンスには永遠の愛を誓う南京錠もかけられていました。
フォトスポットも設置されています。

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気候が暖かくなり、清渓川沿いの遊歩道を散策したり、運動をしたりする人々が増えてきました。
水鳥たちの姿も見られます。

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清渓川の自然が少しずつよみがえり、四季折々の美しさが感じられます。
清渓川の水が凍ると冬の訪れを知らせるという案内看板もありました。

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清渓川には歴史的な展示物、滝、噴水、モニュメントなど、見所がたくさんあります。
さまざまな角度から清渓川を散策してみるのも楽しいですね。
 
韓国旅行へお越しの際は、清渓川を散策してみてください。

 

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