みなさんこんにちは

2013年を迎えてあっという間に1週間が経ちました。
先週はこの冬一番の寒さを記録し、日中でも-10度前後の気温となりました。
今週に入ってからは少し気温が上がっています。

今回はトゥクソム展望文化コンプレックス(뚝섬전망문화콤플렉스/トゥクソムチョンマンムナコンプレックス)をご紹介します。
漢江沿いには各地に漢江市民公園が整備されています。
ソウルの東に位置するトゥクソム地区にも、子供の遊び場やプール施設などが整った公園があります。
市民の憩いの場となっており、各地から多くの人々が訪れています。
この公園の中でも一際目を引く建造物が、トゥクソム展望文化コンプレックスです。
アルファベットの“J”の形をしたチューブ型のユニークな建造物です。
“チャボルレ(자벌레)”や“J-bug”とも呼ばれています。
チャボルレは韓国語で、“しゃくとり虫”という意味があります。
建物の周りには草花が管理され、自然の森の中にいるしゃくとり虫がイメージされています。

漢江には公園だけではなく、橋の上などに特徴的な展望台が造成されています。
このJ-bugもその一つです。

駅や建物からも見えるこの不思議な建物は、多くの人々の注目を集めています。

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地下鉄7号線のトゥクソム遊園地(뚝섬유원지)駅にも接続しています。
市民に開放された空間として、誰でも気軽に訪れることができます。
地上の公園内からも建物の中に繋がる入口があります。
J-bugの長さは243m、総面積は2,476㎡で、中心部分は3階建ての建物となっています。

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チューブ状になった建物は、内部がさまざまな施設に分かれています。
とっても変わったデザインの建築物の内部も、不思議な空間となっています。
“J”の直線に長い部分は、ギャラリーとなっています。
“漢江物語”では、漢江の歴史や生き物たちに触れる展示が行われていました。
またさまざまな企画展も行われています。

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建物の中心部分には、“ソウル書体物語”の施設があります。
壁が大きなスクリーンとなり、ソウルの書体を使ったメディアアートなどが展示されています。
その他にも1階には、カフェ、売店などがあります。
広々とした空間には、芸術的なデザインベンチも並び、休憩スペースになっています。
そして、2階はレストラン、3階はカフェの施設が整っています。
内部にも漢江のさまざまな写真などが飾られています。

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“J”のカーブを描く部分は、漢江に沿った展望台となっています。
展望台からは、漢江や漢江に架かる橋などが見渡せます。
季節や時間によって違った美しさ感じられますね。

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“J”のカーブの先端も展望台の施設になっています。
公園やJ-bugの一部の姿が眺められます。
広々とした展望台の空間では、コンサートやイベントなども行われています。

公園からはエレベーターで中心部分に直接入ることもできます。
不思議な形をした宇宙船の内部に入るような感覚です。

J-bugは展望台としてだけではなく、市民が気軽に芸術に触れることができる芸術空間や文化空間となっています。
漢江の散策やサイクリング、運動の途中に立ち寄るのもいいですね。

韓国旅行へお越しの際は、漢江に点在する展望台にも行ってみてください。