♦ 韓国タイトル名 ― 노리꼬, 서울에 가다
♦ 主演 ― イ・ホンギ、 高島礼子
♦ 主題歌 ― .
♦ 日本と韓国のビックスターの共演ということで、韓国はもちろん日本の視聴者から注目を集めた話題作
♦ 名セリフ
1. のり子 : 「うちのミンハは歌も上手で、あんたのとこのウ、ウジン? ウジンなんかより、ずーっとカッコイイのよ!」
韓国では、秋夕(旧盆)特集ドラマとして放映され、日本では4回の上映会を通じてドラマが公開された。
短編ドラマとしては史上初の劇場公開ドラマであり、大々的な宣伝がなかったにも関わらず、オンラインによる2日間の販売だけで、ほぼチケットが完売した。2日間で計8回の上映が行われ、約5,800席が完売した。韓流を主導するイ・ホンギ (FTISLAND)の人気と、日本でも超有名で実力女優の高島礼子の演技によって、視聴者たちを感動の渦に巻き込んだ。
また、韓国と日本でも大絶賛のもと、DVD化された話題作である。
韓国と日本の共同制作ドラマ『のり子、ソウルへ行く』は、『止められない結婚』や『龍の涙』などの監督を務めたイ・キョウク監督によって作られた。現在、アジアをはじめ世界各国で韓国の文化や芸能などが注目を浴びているが、このドラマは韓流にハマる主人公のり子を通じて、韓国の文化を楽しむ人たちの良い面を、韓国の視聴者に感じ取ってもらいたいという願いをもとに作られた作品だ。
作品名 | のり子、ソウルへ行く |
出演 | イ・ホンギ、 高島礼子、キム・ジヨン、勝村政信、伊倉愛美 |
放送期間 | 2011年9月10日 |
放送局 | KBS2 |
監督 | イ・キョウク |
脚本 | ソ・ジョンミン、アン・ジュヨン |
ある日、のり子は病院で肺ガンという診断結果を受ける。
踏んだり蹴ったりのみゆきは好きであった陸上を辞めると宣言し、何に関しても無関心な夫博史のせいで、のり子の心配事は大きくなるばかりである。
そんな中、のり子が恋焦がれるキム・ヒョンジェが審査を務めるオーディション番組の事をテレビの宣伝を通して知り、急遽ソウルへ行くことを決める。
その理由とは、のり子が子供の頃からの歌手になるという夢に挑戦する事で、娘のみゆきにやれば出来るという姿を見せて勇気を与えたいということからだった。
のり子の歌唱力は決して高いわけではないが、オーディション会場でスターを目指すのだ。その際にイケメン青年ミンハと出会うことになり、ミンハの歌声にのり子は衝撃を受ける。のり子は本選に向けて「歌の先生になってほしい!」とミンハに頼み込み、ミンハも軽い気持ちで歌の指導を引き受けるのである。歌手志望でいくつものオーディションに挑むが落ち続け、歌手への熱意までも失っていたミンハであったが、何事に対しても一生懸命でひたむきなのり子と一緒にいるうちに、徐々に自身の心も動かされていく。
しかし、懸命にオーディション突破を目指すのり子のもとに、娘が学校を登校拒否しているという連絡がくるのだが・・・。
両親を早くに亡くし、祖母のもとで育った20代前半の青年。
少年でもなく、完璧な大人でもない、人生に迷い彷徨っている。
音楽への情熱は誰にも負けないという思いを持ち、歌手を夢見て幾度もオーディションに挑むのだが、良い結果を得ることができず、自信を無くして音楽を諦めようと心に決める。しかし、のり子との出会いによって、のり子から何事にも諦めないという姿勢を学び、音楽に対する情熱を少しずつ取り戻していく。ぶっきらぼうで自分勝手な面もあるが、純粋で子供のような一面もある。また女の子に対しても不器用で、思いを寄せるソラにも告白できないままでいる。
• 森のり子役 (高島礼子)
結婚17年目の家族思いの主婦。韓流スター、キム・ヒョンジェの熱烈なファン。
韓流スターのファンであることから、娘のみゆきからは呆れられ、無視されてしまう。ある日突然、病院で肺ガンを宣告され、娘のためにソウル行きを決意する。そして、韓国の有名番組スターオーディションに挑戦する。つたない韓国語や歌の実力、自身の病気、家族の問題により、この挑戦はたやすいものではなかった。
娘を愛する気持ちや、韓国で出会ったミンハとその家族の助けで、見事にオーディションを通過していく。強い母性により、自分でも知らなかった内面の意志と情熱に向かい合うようになる。大人しく優しい性格だが可愛い面もある。
• サムウォル (キム・ジヨン)
小さなスーパーマーケットを営む女主人。ミンハのおばあちゃん。
独身でさらに無職という息子のサンチョルと歌手を目指す孫のミンハを育てている。
声が大きく、気さくで豪胆。また面倒見が良く、人情に厚い。
決して表には出さないが、ミンハが歌手になる夢を応援している。
• 森みゆき役 (伊倉愛美)
学生。のり子と博史の一人娘。
非常に傷つき易い心を持っている。小さい時にいじめられた経験があり、登校拒否になった事があった。いつも母親からの保護を受けていたが、思春期に入ってからは母親をとてもうっとうしく感じている。親しい友人とだけしか仲良くできない内気な性格。
• 森博史役 (勝村政信)
典型的なサラリーマン。のり子の夫。
単身で長期の海外赴任をしてきたせいか、妻のり子との関係はもちろん、娘のみゆきとの関係も良好ではなく、いつの間にか家族に無関心な一家の主になっていた。
娘のみゆきに関しては全て妻に任せている。少し臆病で内向的である。
のり子がソウルで懸命に頑張っている姿に影響され、みゆきとの関係を取り戻そうと奮闘する。
北村韓屋村は、昌徳宮と景福宮の間に位置する街。両宮殿の間にある地域という理由から、朝鮮時代には高級官僚が沢山住んでいたと言われている。また、伝統家屋が多く残され、情緒溢れる街並みとなっている。ドラマのロケ地としても、よく使われる場所になり、毎日多くの観光客も訪れている。ドラマでは、伝統家屋がミンハの実家として使われていた。ミンハとウジンがソラをめぐって殴り合いの喧嘩になってしまい、ウジンの母親がミンハの家まで押しかけて「両親がいない・・・」などと怒鳴り込んできた時に、のり子が止めに入ったシーンなどが撮影された。
• 駱山公園(ナクサンコンウォン)
「駱山(ナクサン)公園」は、劇場が多く集結する大学路(テハンノ)に位置する駱山の頂上付近に広がる公園。パリの「モンマルトルの丘」と似ているため、「ソウルのモンマルトルの丘 」ともいわれている。
駱山には、歴史を物語る東大門と恵化門までを連結する城郭があり、その城郭からの見晴らしの良さが魅力的だ。夜になると公園の城郭沿いがライトアップされ、ロマンチックな公園の姿を見ることができる。また、ソウル中心部の美しい夜景を眺めることもできる。
ドラマでは、ミンハがのり子に歌を教えているシーンが撮影され、ライトアップされた城郭が映し出されている。