みなさんこんにちは

先週のソウルは雨が降ったり止んだりという不安定なお天気となりました。
7月もあっという間に下旬となり、本格的な夏休みシーズンが始まります。
家族で旅行に出かけるという人も多くなってくる時期です。

今回は景福宮(경복궁/キョンボックン)をご紹介します。
ソウルの中心に位置する景福宮は、朝鮮王朝の正宮として、朝鮮の創始者である李成桂(太祖)によって1395年に創建されました。
600年の歴史を持っています。
国を象徴する施設として、国の重要な儀式が行われたり、王の生活空間となったところでもあります。

風水に基づいて決められた場所に建てられた景福宮は、背後に北岳山が聳えた立ち、美しい景観となっています。
韓国の時代劇ドラマでも度々見られる背景が、さまざまなところから感じられます。
韓国中から多くの人々が訪れると共に、韓国を代表する観光地として多くの外国人観光客も訪れています。

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景福宮は、火災による焼失や日本統治時代の取り壊しなど、数々の受難の歴史を乗り越えてきました。
現在でも貴重な歴史遺産を取り戻すために、復元事業が進められています。
景福宮の正殿である勤政殿は、朝礼や国の重要な儀式、外交使節の接待などが行われたところです。
荘厳に構える姿は、訪れる人々を圧倒させています。
勤政殿正面に続く道は、王が通る道と文武官僚が通る道で高さが違います。

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2010年に復元工事を経て公開された光化門前では、決められた時間によって守門将交代儀式が行なわれています。
守門将が交代する際の儀式が再現されています。
色鮮やかな伝統衣装を身に付けた守門将と一緒に記念写真を撮ることもできます。
観光客にも人気があり、韓国語、英語、日本語、中国語などの解説も行なわれています。

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王の玉座の背後には、「日月五峰図」と呼ばれる特徴的な絵が描かれています。
月と太陽、2筋の瀑布、5つの峰、松が描かれています。
この絵の象徴性にはさまざまな見解がありますが、王家の繁栄が表現されています。
そして、王が座ることにより絵が完成するともいわれています。
韓国の1万ウォン札にも描かれていますが、韓国ではさまざまな所でこの絵を見る機会があると思います。

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広大な敷地の景福宮には、さまざまな見所があります。
建物の外壁や建物の中の装飾も素晴らしいです。細部にまで目を向けてみると、さまざまな発見があると思います。
王の日常生活の様子にも触れることができます。
景福宮内の全てを見て回るには、数時間は必要です。

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慶会楼と香遠亭は、景福宮の中でも自然との調和がとれた趣ある建物として知られています。
慶会楼は、国の慶事がある時や外交使節を招いた宴会などが行なわれたところです。
香遠亭は、寝殿の奥に造られた後苑に位置していて、人工池の真ん中に建てられた東屋です。
今年の人気ドラマ『太陽を抱いた月』にも登場し、多くの人々を魅了する建物となっています。
池には蓮の華が咲き、より一層美しい景観をつくりだしています。

宮殿では、朝鮮王朝の歴史だけではなく、韓国の伝統文化にも触れることができます。

韓国旅行へお越しの際は、景福宮にも行ってみてください。

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