みなさんこんにちは。

先週末からお天気が崩れ、土曜日には雪も降りました。
徐々に気候が暖かくなってきていたので、突然の雪には驚きました。
気候の変化が激しいので、お天気が悪くなるとまだ寒いですね。

今回は、席毛島(석모도/ソンモド)にある普門寺(보문사/ポムンサ)をご紹介します。
席毛島は、韓国の西海岸に位置し、仁川広域市江華郡に属している島です。
世界文化遺産に登録された支石墓や摩尼山でも有名な江華島からフェリーで渡ることができます。

普門寺は、席毛島の見所の一つとなっています。

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新羅善徳女王4年(635)に懐正という僧侶によって創建されたと伝えられています。
韓国の三十三観音聖地の1番札所です。

寺は洛伽山と呼ばれる山の中腹にあるため、急斜面を登った所にあります。
境内には楽宝殿、石窟、臥仏殿など、さまざまな建物が立ち並んでいます。

こちらは境内の中央にある極楽宝殿です。
装飾が大変美しいお堂です。

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普門寺は、磨崖仏でも有名です。
洛伽山の山頂付近の断崖には眉毛岩という不思議な形をした岩があります。
この岩の窪みに、高さ9,2m、幅3,3mの磨崖観音坐像が奉安されています。
岩が屋根のようになっています。

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1928年に彫刻されたもので、仁川広域市有形文化財第29号に指定されています。
磨崖仏までは、本堂横に続く422段の階段を上らなければなりません。
階段を上るのは大変ですが、この普門寺に訪れる多くの人々が磨崖仏を参拝しています。
仏像はとてもやさしい表情です。
断崖の壁の所々の溝には、お賽銭が置かれていました。

階段の始まりには、“願いが叶う道”と書かれています。

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階段に沿って色とりどりの提灯が並んでいます。
仏教信徒だけではなく、受験生も多く訪れているそうです。

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山頂付近からは、西海岸に浮かぶ島々の美しい景色を眺めることができます。
特にここから見る夕日は素晴らしいといわれています。
磨崖仏と美しい景色は、長い階段を上ってきた疲れを癒してくれます。

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極楽宝殿の前にある梵鐘閣は1975年に建てられたもので、
制作当時は国内最大といわれた釣鐘が奉安されています。

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豊かな自然に包まれた地方の名刹を訪ねるのもいいですね。
参道沿いには郷土料理が食べられるお店や、地元の特産物を売る露天が並んでいて賑わっています。

韓国にお越しの際は、韓国の美しい島にも行ってみてください。

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