こんにちは、ソウルツアーです。3月も中旬となりましたが、まだまだ寒い気候が続いています。しかしながら、今年の冬は特に寒かったので、本格的な冬の時期に比べると、だいぶ日差しが強くなったのを感じます。
今回は新しい夜景のスポットをご紹介します。南山コル韓屋マウル(남산골한옥마을)は、ソウルタワーが建つ南山(ナムサン)の麓に位置し、韓国の伝統家屋が移築・復元された韓屋村です。ショッピングの街としても人気のある明洞や東大門からも近い都心の中に、伝統家屋や韓国庭園を見ることが出来ます。季節ごとには韓国の伝統行事などのイベントも行われ、子供達に実際に体験しながら韓国の伝統文化を引き継いでいます。
地下鉄3・4号線・忠武路(チュンムロ)駅から徒歩5分というアクセスも便利です。入場無料で国内外問わず多くの方に、韓国の伝統文化を伝えるために開放されています。

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南山は、ソウルの中心に位置する海抜262mの山です。頂上に建つソウルタワーからは、ソウル中心部のすばらしい景色が眺められることで知られています。コル(골)とは韓国語で谷という意味があり、韓屋(한옥)は韓国の伝統的な家屋、マウル(마을)は村の意味です。朝鮮時代はこの南山の麓に渓谷があり、美しく自然豊かなこの地域一帯は避暑地であったと言われています。人々は、大自然の中で詩や絵を描いたりしていました。
今ではソウルの中心とは思えないほど広く整備された公園の中に、昔の韓国庭園が再現され、この一角に一つの村のように造られた韓屋村があります。
昼間には個人観光客はもちろん、多くの観光バスが停まり世界各国の団体観光客や、韓国の子供達、学生達の学習の場としても多くの人々が訪れています。そして、運動や散策を楽しむ市民の憩いの場ともなっています。

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庭園内には、昔の風景を再現するかのように池や小川が流れています。昔の人々は、この地で美しい景色を眺めながらどんなことを考えていたのでしょうか。
大きなメイン広場には、韓国の伝統行事などで使われる大型のステージや、屋根の付いた東屋などがあります。ここにも、昔の遊び道具や、農作業に使われていた道具、家庭で使われていたさまざまな道具類が展示されています。実際に遊び道具で遊んでみたり、道具を触って昔の人々の知恵を学んだりすることが出来ます。実際に体験をしながら、伝統文化に触れることが出来る、屋外にある体験型の博物館ともいえます。

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南山コル韓屋マウルは11~3月は夜8時まで、4~10月は夜の9時まで入場可能です。(毎週火曜日は休日)ソウルの中心でライトラップされた韓屋を見ることが出来る貴重な施設です。
夜の見学では、やさしい明かりに包まれた韓屋の中で、電気のなかった昔の様子を見ることが出来ます。実際に住居として使われていた家屋を移築・復元しているので、実際の昔の生活様式に触れることが出来ます。昔の人々の生活の知恵や、特徴的な建物の建て方などは大変興味深いです。家の庭には、キムチや味噌を保存するための甕なども置かれています。部屋の中には伝統家具があったり、台所には実際に使われていた台所用具が置かれています。
ここは韓国の歴史ドラマや映画の撮影などにも使われています。朝鮮時代の一場面にタイムスリップしたかのようです。

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同じく庭園内にはソウル南山国楽堂があります。
こちらでは「美秀茶(ミスダ)」と呼ばれる韓国の伝統文化体験が行われています。「美」とは伝統音楽を聞き心を浄化させる内面的な美、「秀」とは伝統と品格あふれる韓服を着る外面的な美、「茶」とは肉体と精神を落ち着かせる茶という意味が込められているそうです。
韓国伝統家屋の中で、韓国伝統服である色鮮やかな韓服を着たり、韓国の伝統茶礼を体験し伝統茶や伝統菓子を食べてみたり、目の前で伝統音楽を鑑賞できるプログラムが整っています。(体験は有料)

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遅くまで開いているお店やレストランなどが多い韓国では、夜まで韓国旅行を十分楽しむことが出来ます。 南山コル韓屋マウルから見えるソウルタワーのライトアップもとても綺麗です。韓国旅行ではソウルの夜景を見るのも一つの楽しみです。
ライトアップされた韓屋は、昼間とは違った趣を見せ、博物館などでは見ることが出来ません。実際の村を散策しながら家を訪問しているかのように見学が出来るのも、韓屋村の魅力です。
一味違う夜景スポットを楽しみたい方や、周辺にはホテルも多いのでお近くへお泊りの際は、是非訪ねてみてください。