みなさんこんにちは

今週も一段と寒さが厳しくなっています。
ソウルでも朝の気温は氷点下を観測しています。
吐く息も白く、本格的な冬となりました。

今回はㅊ(서울도서관)をご紹介します。
大都会の中心に位置するソウル図書館は、今年の10月26日にオープンしたばかりです。

光化門広場や徳寿宮に近いソウル市庁舎は、2008年から2012年の長期間に渡って工事が行われていました。
今年の秋には、近代的なデザインと環境に配慮された新市庁舎が姿を現し、市民からも注目を集めています。
そして新市庁舎の前には、日本統治時代に建てられた旧市庁舎も再び姿を現しました。
旧市庁舎は登録文化財第52号に指定されています。
1926年に建設されたこの旧市庁舎は、新市庁舎の建設計画によって撤去されることも検討されていましたが、歴史的な文化財であるとして保存されることになりました。
新市庁舎の建設と共に、旧市庁舎は市庁としての役目を終え、新たに図書館として生まれ変わりました。
20万冊の書籍を所蔵すると共に、多様な施設を備え、市民に開放された施設となっています。
地下鉄1号線の市庁(시청/シチョン)駅の隣に位置し、アクセスも便利です。

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外観はもちろんですが内部にも歴史が感じられます。
文化財の特徴を生かした図書館となっています。
オープンしたばかりということもあり、多くの人々が図書館として利用するだけではなく、歴史的な文化財として見学にも訪れています。
入口には案内カウンターやパンフレット、タッチパネル式の案内板も設置されています。
図書館の入口は重厚な造りとなっていますが、中に入ると吹き抜けの空間もあり、当時のモダンな建築様式が今でも新鮮な雰囲気を感じさせてくれます。

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図書館内には、一般資料室、ソウル記録文化館、世界資料室、デジタル資料室、企画展示室、ブックカフェなどの施設が整えられています。
小さな子供から大人まで多様な書籍や資料などに触れることができます。
外国の本や資料などを閲覧することもできます。
内部の趣きある階段には、歴史的なさまざまなシーンを収めた写真が展示されています。
資料室には多くの閲覧席や子供向けの読書コーナーだけではなく、開放的な休憩室などもありました。

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市庁舎として使われていた時代の、市長室や応接室、企画状況室が復元され展示施設となっています。
こちらは企画状況室です。ソウル市庁や役員たちが集まって、審議、決定が行われた場所です。
壁には歴代のソウル市庁の写真も飾られています。
机にはソウルの歴史を知る、さまざまな書類や資料、写真が展示されています。日本語でも説明が書かれているので分かりやすいです。

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こちらは市長室と応接室です。
応接室は、ソウル市を訪問した国内や海外の来客を迎えた場所です。
ソウル市庁室からはソウル広場も見渡せます。
市長になったつもりで記念写真を撮影している人の姿がありました。

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最上階には、旧市庁舎の痕跡に触れる展示室があります。
市庁舎の歴史や、図書館として生まれ変わるまでの建築技術などが紹介されています。

 

ソウル図書館は、一般的な図書館としてだけではなく、ソウルの歴史に関する資料館ともなっています。
また最先端の図書館の設備が整い、現代的な新しい図書館です。
家族一緒に読書を楽しんだり、ソウルの歴史に触れることができます。
歴史的な古いもののよさと、最先端の新しいもののよさが共存しています。

 

さまざまなプログラムやイベントなども企画され、ソウル市庁とソウル図書館は、新たなランドマークにもなりそうです。

 

韓国旅行にお越しの際は、韓国の図書館にも行ってみてください。

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