みなさんこんにちは。

今週に入ってから気温が上がり、暖かい気候になってきました。
しかし、気候の不安定な日も多く、ソウルは昨日の夜から雨が降りお天気が崩れています。

今回は、コッケタン(꽃게탕)をご紹介します。
コッケ(꽃게)はワタリガニ、タン(탕)はスープや汁物のことです。
一般的にワタリガニを使った鍋料理のことを、コッケタンと呼んでいます。

韓国でもカニは高級品ですが、韓国でカニといえば、ワタリガニは一般的です。
いろいろな調理方法で食べられています。

コッケタンはワタリガニの他にも、大根、ジャガイモ、朝鮮かぼちゃ、タマネギ、ネギ、春菊などの野菜も入っています。
韓国の味噌であるテンジャン、コチュジャン、唐辛子、にんにく、しょうがなどで味付けされています。

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ワタリガニは身が小さいですが、カニの旨みが濃厚です。
スープにもカニのダシが出ていてとってもおいしいです。

ソウルからも近い仁川広域市に属する江華島(강화도/カンファド)には、
江華人参、江華カブ、米、ヨモギ、江華干潟ウナギなどの特産物があります。
その中で、ワタリガニも特産物の一つです。
江華島の道路沿いには、ワタリガニを使った料理の専門店がたくさんあります。
カニの絵がとっても分かりやすい目印です。

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コッケタンの味は、辛味は強くなく、テンジャンの味とカニのダシが合わさって、独特の甘味があります。
こちらのお店では、ホクホクの甘いかぼちゃも入っていました。

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江華島といえば、江華カブを使ったスンムキムチも有名です。
食堂では、郷土料理のおかずやスンムキムチが付いてきました。

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大自然に囲まれた土地の農産物や、海辺の近くで食べる海産物の味は、より一層おいしいでね。

ワタリガニを使った料理には、カニを蒸したコッケチムや醤油漬けのカンジャンケジャン、
唐辛子の薬味に漬けたヤンニョムケジャンなどもあります。
韓国ならではのワタリガニの食べ方です。

お店には、“コッケの効能”が書かれていました。

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ワタリガニには、ロイシン、アルギニンなどの必須アミノ酸が含まれ、
成長期の子供の脳や、病気の回復期にある人、虚弱体質の人に効果的な食べ物で、
心臓機能を強化するタウリンは、肥満、血圧、糖尿、肝臓病にも効果があり、成人病の予防にも有効です。

韓国旅行へお越しの際は、韓国のワタリガニ料理も食べてみて下さい。

 

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