みなさんこんにちは

今週はじめは雨が続き、肌寒い気候となりました。
しかしながらお天気が回復してからは、再び暑い気候に戻ってきています。

今回は、市民聴(시민청/シミンチョン)をご紹介します。
市民聴は、ソウル市庁にある施設です。
ソウル新市庁舎は、長年の工事期間を経て、昨年完成しました。
そして、貴重な歴史文化財として保存されることが決まった旧市庁舎は、
ソウル図書館として生まれ変わりました。
斬新なデザインの新市庁舎は、市民に開放されたさまざまな施設を整え、
新たなソウルのランドマークともなっています。

市庁前ソウル広場や新市庁舎では、さまざまなイベントも行なわれています。
特に週末には、ソウル市民はもちろん各地から多くの人々が訪れています。

市民聴は、名前からも分かるように「市民の考えに耳を傾け、
市民は他の市民の考えに耳を傾ける」という意味が込められています。
市民聴の中にもさまざまな施設があり、誰でも気軽に見学したり体験することができます。

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市民聴は、新市庁舎の地下に位置しています。
「市民の、市民による、市民のための空間」として、市民が一緒に作り上げる施設ともなっています。
市民聴のマークには、「耳」の形がデザインされています。
周辺にはソウルの名所が点在する街の中心地に位置していることもあり、多くの外国人観光客も訪れています。
壁にはいろいろな国の文字で、「市民聴へようこそ」と書かれていました。
入口のインフォメーションには、日本語をはじめ各国の言語を話す案内スタッフもいます。

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こちらは、“シティギャラリー”です。
現在のソウル市の情報や新市庁舎建設の過程などが紹介されています。
市民がソウルに関するさまざまな話題を共有する施設です。
入口には新市庁舎と旧市庁舎の模型があります。
新市庁舎がライトアップされる様子も分かります。

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こちらは“市民聴ギャラリー”と“壁メディア”です。
市民聴ギャラリーは、ソウルとソウル市民の暮らしをテーマにしたさまざまな企画展示が行われる空間です。
家族写真の撮影も行われ、今までに撮影された写真が展示されています。
壁メディアは、市民聴のメディアの役割を果たす空間となっています、
壁一面のモニターからは市民のさまざまな生活が映し出されたり、落書きテーブルで描いた文字や絵なども映し出されます。
小さな子供たちが自由に絵を書いて遊んでいました。
清渓川で開催された“ソウル灯篭祭り2012”に飾られていた、ソウル市民のメッセージ作品も展示されています。

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こちらは“浮き雲ギャラリー”です。
さまざまな映像が天井のモニターに映し出されます。
広々とした空間では、コンサートやイベントなどが開催されています。

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市庁の記念品やアーティストたちによる作品、アイディア商品などが展示販売されたショップ“タヌリ”、
市民が自由に利用できるカラフルな空間の“オープンラウンジ”、
市民聴のテーマを象徴した音専門の展示空間“サウンド・ギャラリー”、
フェアトレード製品の展示販売や休憩スペースのカフェがある“フェアトレードショップ 地球村”などの施設もあります。
どの施設にも現代的な最新設備が整っています。

旧市庁舎の工事には、文化財の建物を傷つけず地下空間を広げるため、特殊な技術が取り入れられました。
市民聴の一角には、工事の過程が分かる旧庁舎の基礎部分なども保存され、見学できます。

市民聴では、結婚式も行われています。
今までの市庁にはなかった、さまざまな企画が開催され、市民からの注目が集まっています。

タッチパネル式のインフォメーションでは、各施設やイベント案内なども見ることができます。
日本語にも設定できるので便利です。

韓国旅行へお越しの際は、ソウルについてより深く触れることができる市庁にも行ってみてください。