みなさんこんにちは

先週に引き続き20度を超える気温が続いています。
日中には25度を超えることもあり、すでに蒸し暑さも感じられます。
街中の人々の服装も半そでや薄着になってきました。

今回は“燃燈会”をご紹介します。
5月17日(旧暦4月8日)は、釈迦誕生日です。
韓国では毎年お休みとなります。

釈迦誕生日が近づくと、道路沿いには色とりどりの提灯が飾られ、
各地で釈迦誕生日をお祝いする法要や行事などが行なわれます。

ソウルでは、鍾路にある曹渓寺(チョゲサ/조계사)を中心として燃燈会が開催されます。
曹渓寺は、大韓仏教曹渓宗の総本山です。
各地から多くの人々が参拝に訪れる、韓国を代表するお寺となっています。

燃燈会も釈迦誕生日をお祝いするお祭りとして、さまざまな催しが企画されています。
仏教信徒に関わらず、誰でも見学したり、参加することができます。
もちろん韓国人だけではなく、外国人観光客の姿もあります。

燃燈会の中でも、特に長期間に渡って行なわれる催しが伝統燈展示会です。
伝統燈展示会は、曹渓寺とその周辺、清渓川、江南に位置する奉恩寺で行なわれています。
仏教に関連したモチーフの伝統燈が数多く飾られ、ソウル各地を照らしています。
伝統燈には、「雑念や葛藤などによる暗い世界を明るく照らす」という意味が込められ、
仏教の重要な儀式の一つになっているそうです。

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4月23日の夜に光化門広場では点灯式が行なわれました。
巨大な伝統燈が飾られています。
この伝統燈は、慶尚北道慶州市の仏国寺にある釈迦塔がモチーフとなっています。
塔の周りには、韓国の伝統衣装を着た子供たちの伝統燈が飾られています。

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こちらは昼間の清渓川です。
気候が暖かくなってきたこともあり、多くの人々が川沿いの遊歩道を散策しています。
川の上に伝統燈が設置されています。
昼間に見る伝統燈も色鮮やかで美しいです。
一つ一つの伝統燈は、物語の一節であったり、健康、長寿、豊作などの願いが込められています。

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伝統燈や提灯に明かりが灯る夜は、幻想的な光景となります。
水面にも光が映し出され、伝統燈が川に浮かんでいるようです。
伝統燈には韓紙が使われて、やさしい光が感じられます。
夜も多くの人々が見学に訪れていました。
遊歩道沿いに座りながら、見学している人々の姿が多いです。

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曹渓寺の境内には、数多くの提灯が飾られています。
空を覆い尽くすほどの提灯です。
昼間に見る色とりどりの提灯とは違い、温もりを感じる提灯です。
提灯代を納めると提灯に名前を付けてくれます。
夜にも多くの人々が参拝に訪れています。

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曹渓寺の横の公園にも、たくさんの伝統燈が飾られています。
キャラクターやかわいい動物などの作品もあります。
回転したり、一部が動くものもあります。

釈迦誕生日当日の今週の金曜日には、各地のお寺で盛大な法要が行なわれます。
また伝統燈展示会は今週末まで開催され、一部では5月26日(日曜日)まで展示されるところもあります。

この機会に、韓国のお寺のお祭りや仏教文化に触れてみるのもいいですね。

韓国旅行へお越しの際は、各地で開催される行事などもチェックしてみてください。

 

 

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