みなさんこんにちは。
 
ソウルはすっかり秋らしい気候になりましたが、
お天気のよい日中には、まだ暑さも感じられます。
街中ではまだ半袖姿の人々も多いです。
 
今回は、先週の9月22日(土曜日)に開催された“北村祭り”をご紹介します。
 
北村は、景福宮と昌徳宮の間に挟まれた地域であり、
朝鮮時代には両班と呼ばれる官僚や支配機構を担った身分階級の人々が暮らす地域でした。
現在も伝統家屋が密集しており、独特の街並みとなっています。
 
北村地域の入口ともなる、カムゴダンギル(감고당길)と呼ばれる通りがお祭り会場となりました。
オシャレなショップやカフェが立ち並ぶ三清洞通りに続く道として、常に多くの人々が行き交う通りです。
通りには豊文女子高校や徳成女子中・高校が立ち並び、学生たちの姿も多いです。
骨董品、筆、伝統工芸品、伝統喫茶店、ギャラリーなどが立ち並ぶ、仁寺洞と道路を挟んで反対側の通りとなります。
お祭りということもあり、各地から多くの人々が訪れ賑わっていました。
 
北村祭りでは、伝統工芸の体験や伝統芸能の公演が行なわれています。
 
北村一帯の地域には、韓国の伝統的な技術を守るさまざまな工房が点在しています。
この職人たちのブースが並び、さまざまな体験をしたり、見学することができます。
お祭りの当日には、体験料金の割引などもあり、誰でも気軽に参加することができます。
子供から大人まで、さまざまな体験にチャレンジしています。
 
お祭り会場入口のステージでは、さまざまな公演が行なわれていました。

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手作りのアクセサリーを並べるフリーマーケットも行なわれています。
北村では、伝統に触れるだけではなく、現代の新しい芸術センスにも触れることができます。
 
色とりどりの伝統衣装も飾られ、試着体験なども行なわれていました。

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伝統的な染色技術の工房もあります。
自然のものを使って染色した、生地はとってもきれいです。

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小さなハンカチの染色体験などもありました。

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伝統遊びの一つでもあるヨン(연)と呼ばれる凧です。

伝統遊びの体験も行なわれています。

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伝統的な民画の絵付け体験も行なわれています。
朝鮮民画には、装飾だけではなく、魔除けなどのお守りとしての意味もあるそうです。

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こちらはメドゥプ(매듭)と呼ばれる組み紐です。
伝統衣装の韓服の飾りとしても見られます。

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古宮や寺などで見られる建築物に施される装飾技術も体験できます。
韓国独特の鮮やかな色彩です。

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それぞれのブースには、伝統工芸品の展示も行なわれ、お祭り会場は博物館のようです。

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韓国料理のチヂミやスンデなどの食べ物市場もありました。
 
一度にさまざまな伝統工芸が見られるので、大変貴重な機会です。
伝統的な技術を受け継いできた職人たちから、直接話を聞いたり、指導が受けられるのも貴重ですね。
さまざまな体験を通して、韓国の伝統、文化、風習に触れることができるお祭りでした。
 
韓国旅行へお越しの際は、季節ごとに開かれるイベントなどもチェックしてみてください。
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