言葉の壁を越えたノンバーバルパフォーマンス!
短い時間内で繰り広げられる幻想的な作品で感動と心に響く最高の舞台が楽しめます!

ソウルの中心部に位置する劇場で行なわれる【ドローイングショー(Drawing:Show「HERO」)】は、言葉を一切発せずに繰り広げられていく「ノンバーバルパフォーマンス(台詞のない劇)」になります。

何もない舞台上に、次々と描かれていく芸術を見ながら、大きな感動と刺激を受ける事ができ、今までにない素敵な舞台を楽しむ事ができます。子供から大人、そして韓国語が分からない海外から訪れる人々にも理解でき、世代や国籍の壁なく楽しめます。

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【ドローイングショー(Drawing:Show[HERO])】は、世界初のアートをテーマにしたライブドローイングで、新しいジャンルとして開拓され、2008年7月にソウルの中でも演劇公演のメッカとして有名な大学路(テハンノ)の専用劇場で『ドローイングショー[THE LOOK]』の公演が始まりました。そして、より多くの人に楽しんでもらいたいという熱意から、新しく2010年10月に明洞や東大門からもアクセスし易く、 韓国の伝統家屋が建ち並ぶ南山コル韓屋村が位置する忠武路(チュンムロ)の名宝(ミョンボ)劇場で『ドローイングショー[HERO]』の公演が開始されたのです。

「美術」と「公演」という二つの要素が組み合わさり、描かれていく過程が、観客の想像力を刺激して、沢山の興奮と感動を与えます。

こちらの【ドローイングショー(Drawing:Show[HERO])】では、誰もが心の中で生き続ける英雄(ヒーロー)をテーマに様々な素材を使って表現されていきます。そして、80分という短い時間の中で、次々と観客を引き付けるアートが様々と繰り広げられていくのです。

今回は、この【ドローイングショー(Drawing:Show「HERO」)】の公演についてをお伝えしたいと思います。


ドローイングショー(HERO)劇場入り口

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【ドローイングショー(Drawing:Show[HERO])】の劇場は、地下鉄3.2号線乙支路(ウルジロ)3街駅と地下鉄3.4号線の忠武路(チュンムロ)駅の間に位置しています。どちらの駅から下りても向かえますが、地下鉄3.2号線乙支路(ウルジロ)3街駅の方が少々ですが近くなります。

この名宝アートホールでは、ドローイングショー(HERO)を初め、さまざまな韓国の公演や文化コンテンツがあります。名宝アートホールには、地下3階、地下1階、6階にそれぞれ大規模な公演場が用意されています。ドローイングショー(HERO)は、地下1階の公演場でご覧になる事ができます。尚、上記の写真の入り口から会場まで向かいます。


地下1階、公演場ロビー

劇場ロビーでは、照明も明るくとても広々と造られています。座れるスペースも多く用意されています。

また、飲み物もコーヒー類やジュースなどが用意されています。公演の待ち時間もリラックスして待つ事ができます。そして、劇場ロビーには、ドローイングショー(HERO)のグッツの販売店もあります。パンフレットやコップ、バックなどといったグッツが販売されています。


地下1階 公演会場

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公演開始


-オープニング

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場内が暗くなり音楽と共に、オープニングが始まります。舞台全体がキャンパスとなり、次々アートが描かれていきます。真っ暗な中で繰り広げられる舞台はとても幻想的で感激的なモノばかりです。

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オープニングが終わると、愉快で個性溢れる4人の主人公たちが面白おかしく登場してきます。主人公達は、絵の具で汚れた独特のファッションで登場し、観客にワケのわからない言葉を発しながらコミュニケーションを取っていきます。とてもコミカルな演技で会場中が笑いの渦になってしまいます。

-4人の愉快で鮮やかな踊りと気持ちが一つになったアクションペンティング

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邪魔をしてみたり、驚かしてみたりとコミカルな演技はもちろん、力強く描かれていく様子がご覧頂けます。
個性溢れる4人の主人公たちが各自、不思議なアートを描いていきます。リズムに合わせて愉快で鮮やかな踊りを踊っていきます。そして、主人公達が描いた4つのアートを重ね合わせると・・・なんと誰もが知るあの英雄の姿が出てくるんです。初めは、なんの絵なんだろ~?と不思議に思いますが、4つの絵を右に、左に、反対に回したり組み合わせていくと一つの大きな絵になってしまうのです。

-絵を描くには色々な方法がある。ダストドローイング

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4人の主人公たちの踊りやパフォーマンスに魅せられているといつの間にか作品ができちゃいます。

アートを作り出すのは、筆なんてなくても十分だ!と主張しているかのように、どんなものを使っても4人の主人公たちにかかれば素晴らしいアートとして生まれ変わる事ができるのです。

真っ黒なキャンパスに真っ黒な絵の具を使って描いていくとなんと誰もが知る素晴らしい英雄の姿がご覧いただけます。真っ黒な黒板に真っ黒な絵の具でなんて・・・想像ができませんよね。

-あっと言う間に描かれていくスピードドローイング

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とても素早い手つきで巨大なキャンパスに絵が描かれていきます。

巨大なキャンパスは、人間の約2~3倍以上の大きさになり、ビデオで早送りをしているかのような速さで大きく迫力ある絵が描かれていきます。細かい所まで繊細に描かれ、黒一色だというのに、影や表情などがとても現実的で絵から飛び出してくるんじゃないかという程、立体的に描かれていきます。

こちらには、誰もが怖がるあの英雄が描かれていきます。一見本物!?と思ってしまうかも・・・。

-反転させても芸術が!?「ルービックキューブアート」

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幼い頃、誰もが「ルービックキューブ」を用いて遊んだ記憶があると思います。
こちらでは、そんな「ルービックキューブ」をうまく組み合わせて一つのアートを作りあげていきます。
4人の主人公たちがルービックキューブも動かしながら一つづ枠にはめていきます。
とても小さな動作ですが、着々と完成していくルービックキューブの絵を楽しく見る事ができます。

主人公達のパフォーマンスにも惑わせられながらあっという間に完成していくので、ビックリしちゃいます。目を擦ってよーく見てみるとこちらもあの有名な英雄の姿が見れるでしょう。
そして、できた作品を反転させてみるとこちらにもなんと作品が!?ただの「ルービックキューブアート」ではなく、反転させても違う絵がご覧いただけるのです。
作品のクオリティーも高く、ご感動していただけると思います。公演が終わった後に、もっと近くで絵の観覧もできます。近くで見るともっとご感動する事ができると思います。

-観客と一緒に

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4人の主人公が、一人の観客を選び、舞台へ一緒に上っていきます。
言葉が話せない4人の主人公達は、体の表現と顔の表情だけを使って観客とコミュニケーションを取っていくのです。そして、言葉を一切使わないで遊べるゲームやっていくのです。
そのやり取りが、なんとも新鮮で会場中が笑いの渦に巻き込まれます。舞台と席からは少し距離がありますが、4人の主人公達とはなんか近くなれた感じがするでしょう。


-
水面に描くマーブリングアート

「水面に描くマーブリングアート」とは、水面に何色ものインクを垂らして尖った棒などを用いて作品を描いていくのです。
もちろん観客は直接、上から作品を見る事はできません。
けれども、一人の主人公が撮影する小型ビデオの動画を通して作品ができていく過程を見る事ができるのです。水面に様々な色の模様が広がり幻想的な作品が着々とできていくのです。

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4人の主人公達があらゆる方法を使って、水面上にマーブリングアートを作っていきます。様々な色の組み合わせでハートの形が何個も繋がっていたり、丸い形が作られたりとビデオカメラがピンポイントで描かれていく姿を映してくれます。

観客は、上から見る事ができないので、作品の完成図が予想できませんが、それもできた時の楽しみなのです。また、本物の水面の上で描かれているので、主人公たちは揺らさずに慎重に描いているのも注目です。さてこちらのマーブリングアートでは、どんな英雄が生まれるのでしょうか?お楽しみください。

-前と後ろ、左と右から同時に描かれていく「リバースドローイングショー」

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大きなキャンパスの前から後ろ、左、右など様々な方向から描いていくアートになります。
はじめは裏から誰でも書けるような簡単な絵から始まり、リズムに合わせてどんどんと絵が立体化されていき、キャンパス全域にアートが描かれていきます。黒一色だけを用いて強弱を加えて立体感を与えていきます。

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そして、韓国初の『アーキテクチャーディスプレイ(Architectural Display)という用法も用いて観客に様々な芸術を魅せてくれるのです。これは、実在する建築物の外壁や出入口、窓、階段などのさまざまなサイズの建築空間に、プロジェクターを投影して、立体的なグラフィックイメージを表現する 映像テクニックです。舞台全体が一つの絵になるように演出させます。また、こちらの技法で写されているアートも立体的で動き出すのです。
もう絵ではなく、実物に近い形で表現されています。

-PHOTO TIME

公演終了後には出演者達とのフォトタイムがあります。出演者が客席まで足を運び、愉快なポーズを取って一緒に写真を撮ってくれるのです。

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4人の主人公たちは、カメラを構えると様々なポーズを決めてくれます。みんなで手を振ってくれたり、ピースしてくれたりもしてくれます。また、客席のまで降りて来て一人ずつ写真を撮ってくれたりのするのです。ドローイングショーに来たという思い出作りとしてもとても嬉しいサービスの一つになります。
また、公演中に描かれた絵は、舞台には上れませんが写真を撮る事も、近くで見る事もできます。
力強く、美しく、美術館で見るよりも美しいアートで感動と感激のドローイングショー(HERO)ををお楽しみくださいませ!