みなさんこんにちは

今週は急激に気温が下がったり、雨が降ったりと不安定な気候となりました。
季節の変わり目ということもあり、特に体調の管理には注意しなければいけませんね。

今回はソウル風物市場(서울풍물시장/ソウルプンムルシジャン)をご紹介します。
市場の中には、約900点あまりものお店が立ち並び、衣類、電化製品、骨董品など、
ありとあらゆるものが並んだ蚤の市となっています。
韓国でも最大規模といわれています。
ソウルにはさまざまな市場がありますが、他の市場とは違った独特の雰囲気を持っています。

歴史あるソウル風物市場は、もともと清渓川がコンクリートで覆われていた時代に、
周辺に露店が並び始めたのがはじまりです。
清渓川の上には高架道路も建設され、当時は韓国経済発展の象徴ともいわれました。
その後、高架道路の老朽化による撤去と清渓川の復元事業によって、市場は東大門運動場に移転しました。
しかしながら運動場もまた解体されることとなり、
2008年に現在の場所にソウル風物市場の施設が建設され、移転することとなりました。
街の整備に伴い、大きな移転を繰り返してきました。

市場の施設は、地下鉄1・2号線の新設洞(신설동/シンソルドン)駅の近くに位置しています。

地元の韓国人だけではなく、外国人観光客も訪れています。

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建物は二階建てです。
市場の中は、衣類、生活雑貨、骨董品、新商品の衣類、趣味関連など、扱う商品によって区分され、分かりやすくレインボーカラーで色分けされています。
通路の両側には、所狭しとたくさんのお店が立ち並んでいます。

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1階と2階を繋ぐスロープには、昔使われていたさまざまな生活用品などが展示されています。
ポスト、看板、オルガン、伝統楽器、農機具、箪笥など、どれも歴史を感じるものばかりです。
まるで博物館のようです。
昔の映画ポスターも展示されています。

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2階は衣類が中心となっています。
服や靴などが山積みです。
スポーツや登山用品、軍用品なども並んでいます。
お店の人と値段交渉をする姿は、市場ならではです。

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1階は骨董品や生活雑貨が中心となっています。
どこに何があるのかお店の人も分からないほど、たくさんのものがあります。
昔のラジオやカメラ、ミシン、タイプライターなどは、インテリアとして飾るだけでも素敵ですね。
電化製品のお店の中には、ノートパソコンが本棚にぎっしりと並んでいるお店があり、その量の多さに驚きます。
市場の中にはたくさんの食堂が集まるフードコートもあります。
スンデグッ、クッパッ、グクス、チヂミなど、韓国ならではのメニューが並んでいます。

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建物の外にもたくさんの露店が並んでいます。
大きな壺や骨董品など、さまざまな物があります。
昔の学生服を並べたお店もあります。
教科書や卒業アルバムなどもありました。

また風物市場周辺の地域は、路上にもたくさんの露店が並んでいます。
「えっこんなものまで!?」と思うような品々や博物館に並んでいるような物まであります。
見ているだけでもとっても楽しいです。

市場には、掘り出し物を求めて各地から多くの人々が訪れています。
特に男性客の姿が多いです。
骨董品好きな人には、一日市場に居ても飽きないかもしれませんね。

ソウル風物市場では、建物前にある野外ステージでの公演、伝統文化に触れる体験、市民も参加する市場など、さまざまな催しも定期的に開催されています。
市場で韓国の歴史や伝統文化にも触れてみるのもいいですね。

韓国旅行へお越しの際は、韓国の市場にも行ってみてください。