半日という短い時間を有意義に韓国文化や華城の歴史に触れ、美しい城壁や自然で癒える満喫ツアー!

今回、世界文化遺産「水原華城」のツアーへ行ってきました!普段から韓流ドラマが好きで日本でも韓ドラ尽くしの毎日を過ごす私ですが、訪韓歴は1度しかない韓国旅行のアマチュアちゃんです。

初めて韓国へ訪れた時は、二泊三日の旅行で来ましたが、内容が盛りだくさんのツアーを組んで挑んだので、ゆっくりと回れず少し残念な点もあり、物足りなさを感じていました。

そして今回の韓国一人旅では、予定を詰め過ぎず「自分のペースに合わせた旅行」を目的にして訪れました。

今回は、前々から行きたかった「水原華城」のツアーに参加してみました。水原華城は、ドラマ「イ・サン」や「宮廷女官チャングムの誓い」、「王と私」、映画「王の男」などのロケ地として使われた場所で有名です!そんな私はドラマ「イ・サン」を見て、水原華城という存在を知り、ドラマを観る度に行ってみたいと思うようになりました。今回は前回と同じく二泊三日の旅で慌ただしい旅となりますが、前回よりも充実した旅を実現したいなと思い試みました。


水原華城へ出発!08:40 宿泊ホテルで待ち合わせ

今回私は、ソウルの東大門区長安洞という場所に建つ「ホテルノブレス」という場所に宿泊していました。地下鉄を使えばソウルの観光地(東大門や東大門市場、新村、梨大、蚕室、江南など)へのアクセスも便利です。

しかし、ソウルの中心地からは少し離れているホテルということもあり、当日は迎えに来てくれるのかとても不安でした。調べてみると、ツアー催行会社によっては集合間所があらかじめ決められている所もあるそうです。そんなこんなでソウルツアーさんに連絡して聞いてみた所、とても丁寧に説明してくださり、ホテルまでの迎えも行なっているとの事なので、ソウルツアーさんに申し込むことにしました。

ツアー前日に確認電話をすると8時40分にホテルに集合とのことでした。当日は8時35分頃にホテル1階フロント前で待っていると、40分ピッタリにとっても気さくで可愛らしいガイドさんが迎えに来てくれました。
とっても親しみやすく「OOOOOさーん」と大きな声でフルネームを呼ばれました。^^;

そしてエスコートされ車まで案内してくれました。今回のツアーは、私の他に4名の参加者も同じホテルからの出発でした。私を含め5人の参加でした。ホテルの場所が参加者全員同じ場合はめったに無いと聞き、ちょっと運命なのかもと私だけ浮かれちゃってました。(笑)

そして、ドライバーさん、ガイドさん、私を含めた参加者5名が車に乗り出発しました。

ツアー当日のガイドさんの話では、氷点下12℃といった超極寒日でした。私は東京育ちなので体が寒さに慣れていません。雪だるまかと思うほどたくさん着込み、さらに厚手のコートを着て挑みました。

そして、出発してからは、ガイドさんからたくさんお話を聞いて、車中みんな和気あいあいとしながら、仲良く楽しみました。例えば、韓国の道端駐車、車のナンバー、女性運転手が少ないこと、韓国人は大きい車が好きということ、漢江についての話など様々なお話を楽しく愉快にしてくれました。今回のガイドさんは、あだ名が「恵」さんという方でとっても明るく、テキパキとしている方で沢山の魅力をお持ちの方でした。車中はガイドさんの楽しい話で、水原華城に向かうまでの一時間は終始笑っていました。

特に、日本人が韓国タクシーから降りた時のお話はとても面白くて一番の爆笑ポイントだと思いました。日本ではタクシーのドアはほとんどが自動ドアのため、私たちはタクシーを降りるとそのままその場を立ち去りますよね。けれども韓国タクシーの場合、自動ドアが設置された車は少ないので乗車客が閉めないといけないんです。恵ガイドさんがタクシーの運転手からよく言われるお話なのだそうですが、
「何で日本人は、降りたら突っ立てるの?」「何でドアを閉めてくれないの?」とよく言われるそうです。
文化の違いを面白おかしくお話してくださるのは、ベテランガイドである恵さんが初めてでした。

そして恵さんは、その他にも「江南地域」についても詳しく説明してくださいました。
私たち日本人は、歴史的、位置的にもソウルの明洞や東大門、南大門などを中心地としてよく回りますがソウルの方達から見るソウルの中心地とは、ソウルの南方面の江南地域のようです。

昔は、ソウルの南側(江南地区)は全て畑でしたが都市開発が進み、現在のように高層ビルや高級マンションなどが立つようになったのだそうです。そして、江南地区は、韓国でも最も土地が高く、お金持ちの街らしいです。そして、特に漢江沿いのマンションや、漢江がよく見えるマンションは、とても高価で韓流スターなど韓国の有名芸能人が住んでいるみたいです。

私は韓国旅行へ来ても江南方面は通り過ぎるだけでゆっくりと観光をしたことがありませんが、恵さんから聞いたお話でちょっとどんな所なのか見てみたくなりました。今回の旅行では行けなかったので、次回是非行ってみたいと思いました。

ソウルから京畿道へ向かう高速道路に入った所で、恵さんより水原華城を造った第22代の王様の人柄や時代背景などの詳しい説明がありました。
水原華城を造った第22代王の正祖(チョンジョ)という王様は、父親の墓に何度も参拝しに行ったり、母親の還暦祝いに完成した水原華城で宴を開き、祝ってあげたりと親孝行者で、学問を好んだ偉大な君主でありました。正祖は、父・思悼世子の墓を華山に移した後、父親の墓の傍で母・獻敬王后(恵慶宮 洪氏)と暮らすために2年8ヶ月という長い月日をかけて水原華城を造りました。遷都までも考えていたましたが、周囲からの反対も多かったそうです。

また、正祖は母親の還暦祝いの際には、水原華城に向かうまでに漢江を渡らなくては行けなかったのですが、母親の為に何艘もの船を繋げ、船で橋を作ったりもしたそうなんです。
そして、正祖は遷都の案から4年後の49歳という若さで病が悪化し亡くなりましたが、恵さんが言うには、ワタリガニとカキを食べさせた毒殺だという話もあるみたいです。
恵さんは、ドラマ「イ・サン」にとても詳しく、私の質問に沢山答えてくださいました。


一面、雪景色の「水原華城探索」へ出発!10:10 水原華城到着

さて、私たちはおよそ1時間30分程で水原華城に着きました。ソウル市内の道路が通勤ラッシュの影響もあり混んでいたため、少し時間がかかりました。

私たちは路線バスの蒼龍門(チャンリョン)駅の前で降りました。近場には、韓国らしい建物のきれいな公衆トイレもありました。私や他の参加者も観光を始める前に、こちらでトイレを利用していました。

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私たちが降りた蒼龍門駅は、水原華城の城郭の内側で兵士を訓練させた場所の鍊武台(ヨンムデ)があります。こちらでは弓道体験が出来たり、食堂や記念品を置いている売店、観光案内所などがありました。

一部雪が溶けているところもありますが地面は雪が凍りとっても滑り易くなっていました。また、周りに建物があまりないからなのか、風が強くソウルよりももっと寒く感じました。
都心から離れたせいか空気はとても澄んでいました。


蒼龍門(チャンリョンムン)-華城の東側の門、時刻 10:15

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まず、初めに私たちは蒼龍門(チャンリョンムン)へ向かいました。蒼龍門は、水原華城の東側の門になります。
見学するための通路は除雪されているので、すべる心配はありませんでした。雪がより一層蒼龍門を美しく写してくれてます。

①蒼龍門を少しづつ進んでいくと、足元にフォトゾーン(photo zone)と表示された場所がありました。この位置から写すと蒼龍門の姿を綺麗にとらえるんだとか。蒼龍門前では、恵さんが各参加者の写真も撮ってくださいました。そして、 蒼龍門の正面の門をくぐり、外へ向かっていきました。

②蒼龍門の天井画には、一面に龍の絵が描かれています。とても鮮やかな色が使われているのは、色が褪せないようにするためなんだとか。また龍は人々から怖がられる存在の為、魔よけとして龍を起用したみたいです。

③水原華城を実際に建築した人の名前が刻まれています。水原華城を建築した人は、ある程度身分のある人の子供だったりしたようです。手抜き工事の対策として、名前が刻まれたらしいです。
水原華城の建設に携わった英雄だと思っていたのですが、このような意図もあったのですね。 少しビックリしちゃいました。

④ 水原華城の城郭の旗は5方色に分けられて配置されています。旗の位置は巡視兵士の立ち位置になります。
また、「5方色」というのは、北は黒色、南は赤色、東は青色、西は白色、中央は黄色と、方角を表す色です。水原華城では、方角を示すために、この5方色が用いられてます。

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華城の中心に位置する華城行宮には黄色の旗が立てられているんです。また、蒼龍門では青色の旗が立っています。

⑤蒼龍門をくぐり外側へ進むと城郭一部の色が所々違う場所が多々あります。
ここは、戦争で崩れた周囲の家を修復する為に、近所の住民がレンガを抜いてしまったようです。
そんな痕跡が今でも残っているという事実がとても興味をそそりました。

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蒼龍門の正面から蒼龍門の2階へ進んで行きます。

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↑こちらは2階への階段になりますが、一段一段の段差が高く作られています。
そして恵さんから「足が長い人はこちらからどうぞ!」と一言。
挑もうとした若者もいましたが、当日は、雪で転びやすくなっていた為、こちらの階段を登る方はいませんでした。
写真では、そのように見えませんが、段差が高く登るのにも降りるのにも苦労しそうなくらいでした。

蒼龍門の2階天井はこのようになっていました。ツバメなどに巣を作らせないようにする工夫も施されてありました。
2階の天井は、鮮やかなエメラルドグリーンを中心に描かれてありました。
水原華城が造られた当時は、こちらの天井の色はもっと鮮やかであったのだろうなと思います。


城壁に沿って東から北へ(蒼龍門から東北弩臺へ向かう道)、時刻 10:30

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蒼龍門を出て次の門へと城壁沿いを歩いていきます。
当日は、足元に雪が多く、派手に転ばれた方はいらっしゃいませんでしたが、滑って転ばれそうになった方が何人もいました。

私の生まれた場所では、雪がたくさん降ることはないので風景はとても感動でしたが、歩くのにちょっと不便を感じました。けれども、ガイドの恵さんがゆっくりと私たちの歩くペースに合わせてくれたので助かりました。多分急いで歩いていたら確実に転んでいたと思います^^;

そして、城郭を進んでいくと、所々に穴が開いています。こちらの穴は鉄砲や銃などで攻撃する際に使われた穴だそうです。そして各穴は、下向きであったり色々な方向からでも攻撃できるようにしてあるのです。そして、城郭の通路は、敵から侵略された時のことを考え、道の幅を狭くしてあるそうです。一見するとその詳細は分かりませんが色々と工夫されているんだな~と実感しました。

また、地面にはライトが埋め込んであり、夜になるとライトアップするそうです。
ガイドの恵さんからは水原華城の夜景もお勧めしていました。次回は夜の水原華城も見てみたいかも。


東北弩臺(ドンブクノデ)、時刻 10:40 

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城郭沿いを歩いていくと、黒いレンガの囲いが見えてきました。こちらは、東北弩臺(トンブクノデ)と呼ばれています。一見、展望台なのかな~と思ってしまいましたが、こちらは、大型の弓矢で攻撃するために設置された施設だそうです。当時は矢先に火薬を付けて放っていたそうです。

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東北弩臺(トンブクノデ)の中へ入っていくと思ったより大きくなく、黒いレンガで囲まれています、景色が見えるかなと思い上がってみましたが、とても小さな隙間からしか見ることができませんでした。
東北弩臺(トンブクノデ)の中では、弓矢が打てるように、いくつもの隙間がありました。

またこちらでは、旗が青(東)になっていました。

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東北弩臺(トンブクノデ)から城郭内の眺めです。こちらは蒼龍門よりも高い位置に建てられているので、景色もとっても綺麗でした。東で一番高い位置なので、ここから指示が出されていたそうです。


東北空心墩(トンボクコンシンドン)、時刻 10:45

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東北弩臺から北の方向へ進んで行くと、 東北空心墩(トンボクコンシンドン)が見えてきます。こちらは、西洋建築を取り入れた黒煉瓦造りで東北弩臺とは違い、円形で3段構造で作られています。
当日は工事の為、中には入れませんでしたが、内部は、空洞で螺旋状の形にになっている事から、韓国ではサザエ(ソラ)とも呼ばれているそうです。
主にこちらでは、外の動静をさぐる為に造られた望楼だそうです。

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東北空心墩は、周りの黒煉瓦が防御の役割を果たし、また攻撃もできる場所だそうです。東北空心墩を良く見るとあちこちに小さな穴が空いているのが分かります。
工事中で中を見る事ができなかったのは、とても残念でした。
入り口前には、2010年6月1日から補強工事が始まり、いつ完工されるのかは、記載されていませんでした。


東将台(ドンチャンデ)、時刻 10:50

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そして、次には 東将台(ドンチャンデ)が見えてきます。
こちらは兵士を訓練した場所で、軍事施設としてももっとも重要な場所なのだそうです。そして、錬武台(ヨンムデ)とも呼ばれています。東将台に上る階段には、王が馬から降りやすいように工夫されて造られているんです。
またこちらは、朝鮮時代の行政の中心として、利用されていたそうです。


水原華城の施設、時刻 11:00

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一通り見終わり、水原華城の全体地図の前までやって来ました。全体の地図で見ると、水原華城ってとっても大きいんだな~とあらためて実感しました。
今まで回った門や塔は、水原華城の1/4の大きさにも過ぎない事にビックリしながら、これから回る門や塔の位置などの案内を聞いていました。

今回の韓国世界遺産「水原華城」ツアーでは、全てをまわるのではなく、蒼龍門から華紅門と水原華城でも最も有名な長安門を回る予定だそうです。

華城列車切符売り場

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華城列車乗り場

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水原華城には、「華城列車」という城内を回る列車が通っています。水原華城の城内は、これに乗りながら観光ができちゃいます。
主に列車は八達山-華西門-長安公園-長安門-華紅門-錬武台までを回り、往復で約1時間程度かかるそうです。毎週月曜日はお休みになり、運賃は大人₩1500、青少年₩1100、子供₩700になります。

水原華城の総面積は約130ヘクタールととても広大な敷地ですので、こちらの列車に乗って楽しめます。次回、水原華城に訪れる際には、こちらの列車に乗って観光をしてみたいな~と思いました。

列車の正面の金色の龍は、王の正祖(ジョンジョ)を象徴し、強力な駆動力を表現したものだとも言われているそうです。正祖王が49歳という若さで亡くなっていなければ、今の首都は、水原(スウォン)になっていたのかな・・・なんて思ってしまう私でした。

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東北舗樓(トンボクポル)、時刻 11:10

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こちらは、東北舗樓(トンボクポル)と呼ばれる見張り台になります。
こちらは、中には入れず鍵がかかっています。特に 東北舗樓の側面に描かれた可愛らしい絵が特徴的でした。私には「沖縄のシーサー」のように見えとても可愛いと思いましたが、シーサーではなく、「鬼」が描かれているようです。

鬼は、当時の人々が最も恐怖を感じるものの象徴だったので描かれたんだとか。
また、東北舗樓の鬼の絵の真ん中には、小さな穴が開いています。こちらでは、中から敵に攻撃ができる様になっているんです。

東北舗樓から離れ、少しの坂を下がって行くと、旗の色が変わる地点がありました。旗の色が青(東)から黒(北)へ変わります。現在地の方向が色で区別されているのでとっても分かりやすいな~思いました。


北暗門(ポクアンムン)、時刻 11:15

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さてこちらは、北暗門(ポクアンムン)になります。
城郭や樹木に覆われて、外からは良く見えない門です。敵に気付かれないように食料や家畜を取り入れる入り口として使われていました。

また、軍需品などを仕入れる大事な役割を果たした門でもあります。
また、こちらの北暗門の他にも水原華城では4箇所の暗門が設けられています。平常時には開閉されていたようですが、戦争中には閉ざされていた門です。


東北角樓(トンボクカクル)或いは訪花随柳亭(パンファスユジョン)、時刻 11:20

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北暗門を過ぎると東北角樓(トンボクカクル)があります。
こちらは、訪花随柳亭(パンファスユジョン)とも呼ばれ、兵士達が休息をする場所です。
こちらは、高い位置に建物が建てられていて監視をする際にも使われていたそうです。
東北角樓の階段を登っていくと裏側には、イチョウの木が広がっていて美しい風景が楽しめます。

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ツアー当日は、雪が積もっていたので、綺麗な龍池の存在も、イチョウの葉も見る事ができませんでした。こちらは春には桜、秋には色とりどりの紅葉で飾られるんだとか。
また違う季節に絶対来ようと思いました。


華紅門(ファホンムン)或いは、北水(ポクス)門、時刻 11:30

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こちらは水原川の石造りの橋の上に位置する楼閣です。華紅門(ファホンムン)或いは、北水(ポクス)とも呼ばれています。
こちらは、敵を見張る場所として設けられ、水門の外側から敵に侵入されないように常に見張られていたらしいです。
当日は、華紅門の周り(石造りの橋)は地面の雪が凍りとても歩き難く転びそうになってしまいました。

華紅門を通り過ぎると、私たちを乗せてきた車が待っていました。こちらで5分程休憩しました。
色々なものが売っている小さなマートが3店程ありました。
韓国のホッカイロやストッキング、手袋なども販売されていました。ちょうど手袋を忘れてきたこのツアーの参加者の方も手袋を買っていました。


車窓観覧、時刻 11:30~40

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車へ乗り込み、水原華城の城内を回っていきます。

まず初めには、水原華城の南方面へと車を走らせ始めました。
水原華城の城内には、普通に民家や繁華街があります。私たちが回った東、北方面とは違い、活気溢れる現代の町並みも見えてきます。現代の生活空間や町並みの中に、朝鮮時代の歴史文化財が共存しているのを見るとなんだか不思議な気持ちになります。
私にはとてもビックリな光景でした。
南方面へ進んで行く途中、華城行宮が見えました。こちらは、あの人気ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」のロケ地として有名です。正祖が自分の父親が眠る顯隆園を参拝した際に、宿泊した臨時宿泊所だったようです。その他にも、戦争を避けて国事を継続させる目的や休養目的、そして地方行政官が執務する官庁としても活用されました。

さて、車は水原華城内の西方面の町並みも見えてきました。
西方面には、卍(まんじ)マークが飾られた建物が何件もあります。
恵さんが言うには、卍(まんじ)マークが飾られている場所は、占い屋さんなんだとか!水原華城の西方面には、占い屋さんがとても多いんです。どこを見ても卍マークばかりで少し不思議な感じでした

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そして、真っ直ぐ南に向かっていくと大きな門の姿が!写真は撮れませんでしたが、水原華城の南の門「八達(パルタル)」が見えてきました。八達門は、ソウルの南大門と造りがよく似ています。水原華城の主門とも言われ、とても大きく見ごたえがありました。できれば、車を下りて見たかったな~と思ってしまいました。門の名前からは、「四方八方に道が開かれる」という意味が込められているそうです。

私が行った時期は正月休みで、補強工事されていたので車からは、少し見づらかったです。けれども完工したら、また真正面から見てみたいなと思いました。そして、南の町並みは西と違い、繁華街が広がりとっても活気が溢れていました。


長安(チャンアン)門、時刻 11:40~12:00、約20分 自由行動

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私たちを乗せた車は水原華城の城郭沿いを通り、北の正門「長安(チャンアン)」へとやってきました。
韓国国内に現存する城門の中でも、最も大きい門だそうです。私も初めて見ますが、こんなに大きく、迫力があるとは思ってもみませんでした。ソウルの東大門南大門の二倍はあるのではないかと思ってしまう程です。思わず感嘆しちゃいました。

サイドの階段も1段1段がとても高いので登るのも、降りるのもとても大変です。当日は、地面に雪があったのでなお更注意して歩きました。

また、同じツアーの参加者の方とも、声を掛け合いながら階段を登り、仲良くなれるきっかけにもなりました。^^私と同じく、ドラマ「イ・サン」大ファンの奥様と一緒に「イ・サン」についてお話ができました。
そして、「長安門」の「長安」という文字には、大都市にしたいという正祖王の意思が込められているそうです。 長安門の大きさがそれを語っているようにも見えました。

朝鮮戦争時に、長安門は全て消滅してしまいましたが、当時の設計図が残っていたので、それを元に復元されたものだそうです。

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長安門は王室の威厳を象徴する為に2階に楼閣が作られたそうです。
長安門の2階はとても広々としていて、3階へと続く階段もありました。文化財の保存上、3階へは登ることは出来ませんでした。
他の門と比べ規模が大きいので造りもとってもしっかりしているな~と関心してしまいます。
また長安門内部の装飾もとても色鮮やかですばらしかったです。今では少し色あせた感じがありますが、当時はもっと鮮やかであったのだろうなと思います。

長安門の近場には、公衆トイレ、水原華城の全体図、長安門の案内、売店があります。
私たちはこちらで約20分間観覧をしました。ここはガイドさんの説明はなく自由行動でした。
一通り見て車に戻ると、他の参加者さん達も車の中で休憩されてました。私もそうですが、皆さんのお鼻が真っ赤っかでした。車は暖房が効いていてとても暖かかったです。


仁寺洞解散、時刻 12:40

私たちの車は、12時40分頃に仁寺洞に到着しました。比較的に朝よりも早く到着できたと思います。
到着時間は昼食時間帯になるということもあり移動中はお腹がとても空いていたので恵さんからお食事処の紹介を受け、仁寺洞のとある韓定食屋さんにも連れて行ってもらいました。

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このツアーには、食事は含まれていませんのでお食事に行かない方々はこちらで解散になりました。
韓定食は、とても沢山の贅沢なオカズに炊き立ての白いお米が付いて、たったの10000ウォンでした。
また次回も水原華城に行ってみたいなと思いました。今度は、もうちょっと暖かい日に行ってみたいです。

感想
 

私は今回、2度目の韓国旅行でこちらの「韓国世界遺産「水原華城」ツアー」に参加致しました。
前回は、自由時間なしのハードな旅行であった為、観光地に行ってもゆっくりと写真も撮れず、ガイドさんの案内も耳に入らなかったので、それぞれの観光地で充実した観光が出来ずに終わってしまいました。今回は、もっと深い観光ができる様にと思い、こちらのツアーに参加しましたが、結果としては大正解だと思いました。

始めは一人旅で自由にゆっくりと観光しようと思っていましたが、一人旅は建築物や風景を見るだけで、その建物が建てられた時代背景や歴史などは分かりませんので浅い旅になってしまっていただろうと思います。

今回のツアーでは、正味四時間(9:00~13:00)という短い時間内で、とても素晴らしい風景、歴史文化財、韓国文化、歴史についてとても多くのものに触れられたと思いました。特に、ガイドさんの温かみと新しい出会いなどもあり、とても新鮮な半日を過ごせられたと思いました。

ショッピングセンターの立ち寄りも一切省かれていますので、時間を有意義に過ごせました。
一つの観光地をゆっくりガイドさんの案内で見学したり、充実した旅を望まれる方にはベストなツアーだと思います。
今回私を案内してくださった恵さん、この場をお借りしてお礼させて頂きます。今回は、大変ありがとうございました。